こんな時でもクールキャラはぶれないようだ。
勇者パーティーは全滅した。
そんな俺の想いは勇者パーティーは知らないだろう。
このまま戦いを続ければ、いつも通り全滅するだろうに。 無欲を貫くヤマトに、ビジネス第一主義な大人たちが翻弄されるってのも、また爽快ッスね~! 年上の元カノ二人が、なぜか揃いも揃って自分の学校の先生として赴任してきたからさあ大変! ヒロインが二人とも元カノかつ先生で、しかも教え子を二人で取り合うなんて、随分と攻めた設定ですね! しかも、な、なんとラノベでここまで濃厚なキスシーンをやってしまうんですね。
4ヒーラーである私に残れということは、この先に罠でも仕掛けていてジワジワとみんなを痛め付けて殺すつもりとかですか!」 そんなまどろっこしいことはしない。
勇者はふざけるなと怒り、剣士は目を見開き、魔法使いはライバルが減るとでも考えたのだろう、笑いをおさえられないようだ。
そういったところだろう。
あれやこれやで商業ギルドに加入したヤマトは、低いギルドランクのまま、目立たず細々と生きていこうと思っていたッス。 よほど悔しいのか硬く握りしめている拳から血が出ている。 厨二な魔法で倒したイケメン勇者、容赦なくぶん殴りぼこった魔法使い、魔法でのびている剣士、気を失わせた僧侶は無傷だ。
もし、取引に応じればこの先に行かせてやろう」 勇者パーティーの動きが止まり、俺を見てくる。
そして、肝心の彼女は何か諦めたような表情をしている。
「うう……さよなら俺のマイエンジェル」 俺は部下に命じ勇者パーティーを近くの村に運ばせることにする。
そんなことしなくても貴方は私を殺せるでしょう」 「いや、違うんですよ。
なんかむしゃくしゃしたので、バトル開始早々《闇魔法、バニッシュウェイブ》で消滅してもらった。
まさか、城の中盤ぐらいにいる魔族に全滅したとなれば世界は大混乱に陥るだろう。
」 それでも、念のため外傷がないか確認するため、俯せになっている彼女を起こしたのだが 「……やべえ、ストライクだわ」 そこには俺のストライクゾーンど真ん中の美少女がいた。
15「フハハハハ!性懲りもなくも来たな、勇者よ。
勇者パーティーにも回復魔法を施し、部下に近くの村に捨てて来るように命じた。
だって、俺、村を襲うとかの任務を一回も受けたことないし。
これは油断ならないと判断し、剣士を倒した後、ついでに背後に回りチョークスリーパーで気絶させた。 立場が逆なら騒ぐのだろうに。 そろそろ勇者パーティーが来たら、ここ通してあげようかなと。
再戦に来るんなら敵の情報ぐらい集めろよ。
勇者パーティーが弱いのではない、俺が規格外過ぎるのだ。
俺のせいで世界は平和にならないんだなーと思う今日この頃。
苦渋の決断だったのであろう。
魔王様の幹部の一人、ザエキル様が率いる暗黒騎士部隊五番隊副隊長であるヨウキがまた貴様らを地獄に送ってやろう」 ……最近恥ずかしくて死にそうになってきた。
アーカイブ• 「ここまだ魔王城の中盤くらいなんだけどなー」 ここは魔王城の中盤に位置する部屋であり、まだまだこの先に幹部たちや魔王様などがいる部屋があるのだ。
クールで寡黙な感じを出していてかっこよさが勇者並に出ていた。 タンマ、タンマ!」 俺は別に彼女と闘いがしたいわけじゃない。 外傷は少なく気を失っているだけだった。
13「皆さん、最善を尽くして頑張りましょう」 ……身嗜みを確認しないと。
「ミカナ!?何を言って……」 「あの魔族、冴えない顔してるけど、化け物じみた実力をもっているわ。
一方彼女は状況についてこられず呆然としていた。
「あっ、ああ……そんな名前だったっけ。
「よかった」 安心した俺はすぐに回復魔法をかける。
「外傷ないようなもんだし回復魔法はいらないかな……ん? 結果、木っ端みじん。